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”偉大なジダン”、フェリペ監督の不敗神話を撃破!

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【準決勝第2試合】
【フランス-ポルトガル戦1-0(1-0、0-0)】
フランス、迷いなくジダンがPK決める W杯
フィーゴ、ジダンに賛辞 「やはり偉大だった」
フィーゴとジダン、最後の対決 72年生まれの両雄
試合結果

”偉大なジダン、フェリペ・スコラリ監督の不敗神話を撃破!”

いわゆる”虎の子の1点を死守”したゲームであった。前半の終盤に訪れたワンチャンスのPKをジダンが冷静に決め、後は何が何でもポルトガルの猛攻をしのぐという試合だった。

こういう重圧のかかる場面でのPKは”気持ちの持ち方”がすべてである。

日本の選手は、たいていこういう時に「失敗したらどうしよう」と”後ろ向き”に考える傾向があり、これが”失敗を恐れるがために失敗をくり返す”という問題を生む。

ところが、ジダンのように偉大な選手達はこういう場合では全く逆に”前向き”に考える。ここが違っている。ジダンはこう考えてPKに向かった。

「PKを成功させるには重圧が必要。前向きな重圧だ。このシュートを入れればリードできる。そのままいけば、決勝だと自分に言い聞かせた」

ジダンのこの考え方は、欧州や南米の偉大な選手達に共通する考え方である。それゆえ、今大会を前にジダンは”現役引退”を宣言した。ここが日本人の中田英寿とは違う。中田も日本人なのだ。そして、さらにジダンは、現役引退宣言の後こう付け加えた。

「現役最後の試合はW杯決勝」

これが、

「現役最後の試合はW杯優勝」

ではないところが面白いところだが、とにかく決勝まで進みたいという宣言を行い、自分自身に良い意味の、正の”重圧”をかけたのだ。ここが偉大な選手の偉大なところなのである。


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一方、フィーゴも偉大な選手だが、フィーゴはこの世紀の一戦の前にこう言っていた。

「だれも永遠にプレーはできない。どの試合も最後の試合になる可能性がある」

そして、この言葉通り、この試合が”最後の試合”となってしまった。

さて、決勝はイタリア-フランスとなった。これは、私が2006/05/22に「”予想、予想、予想” 」で、

【準決勝】
ドイツ-イタリア
オランダ-ブラジル
勝者は、イタリア、ブラジル

【決勝】
イタリア-ブラジル
優勝は、イタリア。

と予想した半分はあたっていたことになった。オランダに死闘の末に勝ったのはポルトガル、そしてブラジルに勝ったのがフランスであるから、決勝のイタリア-フランスの対戦もだいたい私が予想したイタリア-ブラジルと同じ流れだと言えるだろう。

ところで、フランスは指令塔はジダンしかいない、ストライカーもアンリしかいない。しかし、イタリアにはピルロとトッティの2枚の司令塔、ストライカーもイアキンタ、トーニ、デルピエーロ、ペロッタの4人がいる。ボランチもマテラッティ、ガッツーゾ、グロッソ、ザンブロッタがいる。

こんなわけで、フランス、イタリアともに堅守のチームだが、総合力では、イタリアが有利という感じがする。

果たして7月10日の決勝では、どちらが勝つか。ジダンが優勝で花を添えるか、ピルロのイタリアが勝つか、実に面白いところである。楽しみな試合となった。
by Kazumoto_Iguchi | 2006-07-06 11:56 | WC2006
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