”愚か者”は去れ!:ポルトガル、激戦を制す!

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【準々決勝第3試合】
【ポルトガル-イングランド戦0-0(PK3-1)】
またもPKストップ連発 ポルトガルのGKリカルド
1人の愚か者が試合壊す イングランド、8年前再現
試合結果

前評判があまり高くなくそれほどでもないと思われたチームが薄氷の勝利を重ね徐々に力と自信を付けて最後に優勝する。こんな

”優勝の方程式”

というものがあるとすれば、”優勝請負人”と言われるポルトガル監督のフェリペ・スコラリ監督の采配だろう。

優勝候補のイングランドと死闘を演じて最後にPK戦で、それも次世代のポルトガルの司令塔となるべき若き天才クリスチャン・ロナウドが決めて勝つ。将来への教訓や経験も積みつつかつ勝利していくという姿は圧巻であった。

これもすべてがフェリペ・スコラリ監督の”達観”によるというのだから本当に驚く。

このPK戦で大活躍したゴールキーパーのリカルドは、3年前にフェリペ・スコラリ監督が就任した当時は、「ミスが多く安定感に欠け、サブに回るような選手」であった。それを、「チャンスを与えれば、必ず花を咲かせる」とフェリペ・スコラリ監督は一切耳を貸さなかったという。 それから3年、フェリペ・スコラリ監督の蒔いた種がここで花開いたというわけだ。


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一方、イングランドは、”悪童”ルーニーの指南役、ジェダイの戦士のベッカムをベンチに下げた段階で私はイングランドが負けたと思った。案の定、ルーニーは抑えが効かなくなり一発レッドカードで退場。昔のベッカムの教えが生きなかった。イングランドの新聞は、「1人の愚か者が試合壊す」と言っているが、その切っ掛けを作ったのは他ならぬエリクソン監督であった。

このベッカム交代劇は、アルゼンチンのリケルメ交代劇に匹敵する”愚かな作戦”だったと私は思う。(この後のブラジルのパレイラ監督も同じような”愚かな”ミスを犯した。もちろん、ジーコもだ。)

”愚かなフィールドプレーヤー”は監督が一言で交代させられる。しかし、”愚かな監督”は大会を去るまで替えることができない。ここにワールドカップの面白さがある。

ワールドカップは、時に戦争のようなものと例えられる。愚かな指揮官を持った国、そんな国は戦争でも負けたのだ。日本、ドイツ、イタリアなど第二次世界大戦では、そういう”愚か者”がリーダーについたことで負けたのである。

現在の政治でも何でもそうで、一国が困窮していく時、あるいは、一国に何らかの負けが絡んでいる時というのは、”愚か者が指揮官になっている”時なのである。

こんなことを考えさせられるゲームであった。
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by Kazumoto_Iguchi | 2006-07-02 12:02 | WC2006
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