グループB:イングランド38年ぶり勝利ならず!

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【イングランド-スウェーデン戦2-2】
イングランドFWオーウェン、ひざひねり、精密検査へ
最後に失点、主力は負傷 後半戦不安のイングランド
イングランド、スウェーデンと分ける 双方が決勝Tへ
試合結果

”激戦”とはまさにこの試合のようなものを言うのだろう。実に激しいゲームであった。

しかし、紳士の国のサッカー選手よりバイキングの国のサッカー選手の方がより頑健でタフであった。そんな感じがした。もちろん、イギリスもバイキングの子孫なのだが、さすがに勇猛果敢さでは本家には及ばない。

このおかげで”38年ぶりの勝利”もまた引き分けに終わってしまった。

イングランドにとって優勝候補の地元ドイツとだけは当りたくなかったのだろう。本気モードでいったためにオーウェンを負傷で欠いたのは痛い。

結果的に、ドイツに負けはしたものの見事に主力を温存できたエクアドルとドイツ戦は避けたものの主力を怪我で失ったイングランドでは、どちらが有利かと言えば、エクアドルではないか。イングランドにとっては厳しい試合となりそうである。

一方、イングランドに最後の最後に引き分けたスウェーデンは血気盛ん。今度はドイツと”死闘”を繰り広げることとなった。これは、文字どおりの死闘を予感させる激しい試合になりそうだ。

”北欧バイキング魂vsゲルマン魂”

果たしてどんな試合になるのだろうか。死人が出ないことを祈るのみ。



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【パラグアイ-トリニダード・トバゴ戦2-0】
「勝利は最低限の結果だ」 パラグアイ、意地を見せる
最後に失点、主力は負傷 後半戦不安のイングランド
小国の奮闘、観客も味方に トリニダード・トバゴ
試合結果

”大健闘トリニダード・トバゴ”

これが今回のトリニダード・トバゴに対する花向けの言葉だろう。強豪スウェーデンに引き分けは立派の一言。

中南米どうしの戦いとなったこの試合ではさすがに地力の差が出た。お互いに手の内を知り尽くしているために、パラグアイに歩があった。

しかし、チラベルトがいた頃のパラグアイのような”決定力”がこのチームにはなかった。もし”決定力”さえあれば、予選突破も夢ではなかっただろう。

年とったとは言え、大統領にも推薦されたことのあるチラベルトが後方にいた方が良かったのではないか。チラベルトの叱咤激励こそ”決定力”の原動力だったのではないか。なぜかそんな気がした。

それにしても、今大会のパラグアイのトップの下手さは群を抜いていた。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-21 12:51 | WC2006

グループA:”狡猾なドイツ、エクアドルを食う”

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【ドイツ-エクアドル戦3-0】
ドイツ、A組1位で決勝Tへ エクアドルに3-0 W杯
力強さ影潜めたエクアドル 決勝Tへテストも独に完敗
試合結果

”いやー、相変わらずドイツは強い”

新聞記者同様にほとんどの人はそう思っただろうと私は思う。確かにドイツはうまかった。クローゼの2点目は素晴らしい。しかし、私はこう思った。

”狡猾なドイツ、エクアドルを食う”
”いやー、相変わらずドイツは汚い”
”これぞナチスドイツのサッカーだ”
”まるで「勝利への脱出」という映画そのものだ”

この試合の影の功労者は、主審とラインズマンの3人の審判である。エクアドルへのイエローカード、レッドカードに値するような”うす汚く、非常に危険な反則”を全く取らなかった。反則を取らないのだからいくらでも反則できる。これでは、さすがのエクアドルも”戦意喪失”するだろう。

が、実はドイツは大昔からワールドカップではこの戦法を伝統的に使って来たのである。というのは、ドイツチームはこう考えるからだ。

”南米チームはハードアタックに弱い”
”美技や個人技を求めるあまり汚いプレーをされると戦意喪失する”

この試合もドイツはクリンスマン監督からこの指示を受けたのだろう。現ドイツ大会委員長のフランツ・ベッケンバウワーもヨハン・クライフ率いたオランダをこの手で潰したのである。日韓大会の決勝でもブラジル選手の足を削りに行ったが、さすがにヨーロッパ経験の長いブラジル選手達はもっと上手だった。ことごとく悪質プレーを予想して見事に防御をして避けていたのである。このブラジルレベルに行かないと、まともに悪質タックルやチャージの餌食となる。

また、観客の8、9割がドイツの応援団というホームはまさにアウェーの戦いを強いられる。

”ホームチームの反則を取らない”

フランス大会の時、ジダンのヘッドの2回ともジダンをマークしていたブラジル主将ドゥンガをジダンが手で突き飛ばしたファールだったのだが、それを審判が見逃したからフランスが優勝できたのである。

日韓大会では、日本と韓国などのアジア選手にホームゲームのメリットを審判たちがくれたのである。どうしてこうなるのかは私は知らない。FIFAの指示なのか、あるいは裏金が動くのか、あるいはそれら以外の何かがあるのか、良く分からないが、実際に審判はホームチームに有利に動くのである。

実はこれがヨーロッパの白人気質の典型的なもので、これが”ホームゲームの恐ろしさ”なのである。これに打ち勝ったのは1958年のスウェーデン大会のペレのブラジルしかないのである。

ところで、エクアドルにとって次に戦う相手としてイングランドとスウェーデンを選ぶとすれば、”バイキングの国”スウェーデンよりは”紳士の国”イングランドの方がやりやすい。だから私はこの負けは計算された負けだと思う。



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【ポーランド-コスタリカ戦2-1】
ワンチョペ、苦い代表引退試合 コスタリカのスターFW
ポーランド、最後は白星
試合結果

両者1次予選敗退が決定しているチームどうし。1勝を目指した試合。

中南米の国コスタリカ もさすがにヨーロッパさなかのドイツでは、ポーランドにも勝てなかった。ポーランドにとってはホームゲームのようなものだからだ。

このゲームも、ヨーロッパチームの激しさの前に中南米チームの技のサッカーが散った。

”ワールドカップサッカーとは戦争のようなものだ”

とは、千葉のオシム監督の言葉。しかし、これが現実でヨーロッパの選手は、一世一代の名誉をかけて突進してくる。この”厳しさ”、”激しさ”、”狡猾さ”の前では、中南米もアフリカもアジアもまだまだ青い。

もし再び世界が植民地主義の時代に戻ったとしたら、今の日本なら確実に植民地支配されるだろう。やはりヨーロッパ人が植民地支配するだろう。ヨーロッパ恐るべし。

こんなことを感じさせるゲームであった。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-21 12:07 | WC2006

グループH:ウクライナ、スペイン快勝!

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【ウクライナ-サウジアラビア戦4-0】
ウクライナ4発、W杯初勝利 サウジアラビアを圧倒
試合結果

”アジアと欧州、アジアと南米の間にある壁”

まさにこの言葉通り、イランに続き、アジアのもう1つの”雄”サウジアラビアも予選敗退した。残るは日本と韓国のみとなった。しかし、実質的には日本は沈没したから、残るは韓国のみというところ。この韓国とて最終戦をあなどれば予選突破は難しい。これが、世界のサッカーの現実である。

あれほどスペイン相手に良いところなく負けたウクライナが、アジアでもっともレベルが高いサッカーを伝統的に行うサウジアラビア相手に大人と子供の差を見せつけた。これほどまでにヨーロッパのサッカーとアジアのサッカーとは差があるのである。

ヨーロッパ、南米にまだ近いのはアフリカである。しかし、このアフリカですら、アフリカ人特有の驚異的な身体能力を持ってしてもほとんどが予選敗退したのである。それだけでは勝てない。

では、身体能力もなく、戦術もそれほどでもなく、個人技もそんなに優れていないアジアはどうすれば良いのか。韓国のように”神憑かり”な幸運でもなければ、まずは勝つ事は難しい。今強豪国と言われている国々もそう言われるようになるのに10年、20年とかかっているのである。これが、世界のサッカーの現実なのである。

本当にアジアは、”エース・ストライカー”、”ゲームメーカー”、”鉄壁のディフェンダー”などの言葉で呼ばれる”天才プレーヤー”を発掘し育てて行かなくてはならない。同時に、アフリカチーム同様に、戦術面を徹底的に教育していく他はない。

欧州・南米とは、まだまだ大きな差がある。そんなことを考えさせられる試合であった。



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【スペイン-チュニジア戦3-1】
スペイン3-1、チュニジア破り決勝T進出
試合結果

”無敵艦隊”スペイン、大逆転勝利。決勝トーナメント進出決定。

「チュニジアは後半25分まで先行したが、ガーナに続くアフリカ勢の今大会2勝目はならなかった。」

とあるように、強豪国ひしめくアフリカですら、ワールドカップで”たった1勝”をあげることすら難しいのである。良くて引き分けだ。あの韓国ですら長いワールドカップ参戦の歴史の中で、日韓大会以前では、ドイツに引き分けが最高で全敗だったのである。

だからアフリカの強豪チュニジアでさえ、世界最強のスペインリーグを持つスペインの前では、劣勢につぐ劣勢を強いられる。スペインに勝つ事は難しかった。

ウクライナ一サウジアラビア戦でもそうだが、果たしてどうやったら欧州や南米チームに勝てるようになるのだろうか。今大会は私が「”予想、予想、予想”」で予想していたように、”絶望的な”差があるように見える。

かつてメキシコ・オリンピックで杉山・釜本の名コンビで快進撃を続けたように、単に1、2人の”天才”だけでなく、”名コンビ”というのか、”名ライバル”というのか、”天才どうしの仲間”のようなものを育てる必要があると私は考える。

杉山・釜本の名コンビは、左サイドを杉山がドリブル突破し、それを中央の釜本へ送る。釜本は右45度からは目をつぶってもシュートが入るというほどのキック力があった。今のブラジルのアドリアーノのようなものである。何とかしてこの2人につなげるという戦いで日本はメキシコ・オリンピックで3位に入った。

私は今の日本代表には、この時のような”良い意味での序列がない”、ということが一番の問題ではないかと思う。才能は人によって異なる。それぞれの才能を生かすためには、それなりの役割に徹した順番が必要だ。守って杉山につなぎそれを釜本につなぐ。そして釜本が決める。ここにはいわゆる”民主主義”は無関係だ。与えられたチームの中でベストの選択をしなくてはならない。”必勝パターン”を作り出すとはこういうことだ。今の日本代表にはこれがない。

サッカーは民主主義のスポーツだ。だが、才能は民主主義ではない。才能は歴然足る不公平の世界だ。神様が才能を人々に与えるのであって、人が才能を与えるのではない。日本の”似非民主主義”が日本のサッカーを弱くしているように見えてならない。神様が選んだ真のアスリート、真のエリートに代表を与えるべきで、人が選んだ偽物、単なる人気者に与えるべきではない。

それにしても、日本では、釜本や奥寺のようなストライカーがなかなか育たない。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-20 11:31 | WC2006

神様ジーコ、ついに”切れる”!

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3時開始の試合、ジーコ監督批判 暑さ「選手が犠牲」

神様ジーコ、ついに”切れる”。私もジーコの意見に全く賛成である。

2試合連続日昼3時キックオフに対して、さすがの紳士ジーコもついに苦言を呈した。

「こんな時間にサッカーをやること自体、間違っている。試合時間を遅くすることを提案したい」
「体力的な準備を整えていても、動けなくなるし、ミスが出る。選手は守られていない。彼らが燃え尽きない日程を考えるべきだ」
「サッカーはビジネスになっており、選手が犠牲を払っている」

ちなみに、この記事で「午後3時、6時、9時のキックオフ時間が設定」とあるが、これはすでに欧米はいわゆる”サマータイム”に変わっているので、日本的に言えば、「午後2時、5時、8時のキックオフ時間が設定」という意味である。

日昼2時キックオフのゲームは、もっとも暑い時刻のゲームとなるために、本当にたいへんだ。私もこの1年半高専サッカー指導をしたから分かるが、真夏の2時の試合がどれほど大変かはベンチに座っているコーチや監督ですら”熱中症”になるほどである。高原は血がどろどろになりやすいので下手をすれば突然死しかねない暑さなのである。

”自分のチームは自分が守る。”

ジーコ監督の意見はもっともなことだ。

それにしても、昨今、テレビ・芸能界の”にわかサッカー通”が跋扈(ばっこ)して困る。ちょっとサッカーしたとか、サッカーを知っているとか、高校サッカーで全国大会に出たとかで、”サッカー通の芸能人”を演出する者どもが増えて来て困るという意味だ。

特に、吉本、ナベプロ、ジャニーズなどの芸能人・タレント、あるいは、放送局の”女子アナ”や司会者が、自分の出演料欲しさに日本サッカー代表やワールドカップを自分達の”食い物”にしている観あり、である。本当に見苦しい。

これが嵩じて、

”豪州戦とクロアチア戦は、昨年12月の組み合わせ抽選後に、日本のテレビ局の要望もあり開始時間が変更された。”

のであろう。が、この試合はNHKで放送ができなかった試合、民放(たぶん朝日放送)が”独占”した試合である。

これでは、国内の日本人がサッカー選手の活躍を妨害しているということになる。日本の放送局が、自分たちのメリットを得たいがために、放送時間をずらし、選手に過酷な条件を科し、それでいて選手に好成績を求めるという身勝手なことを行っていることになる。日本の放送局のやっていることは、ホリエモンや村上ファンドのやっていたことと大差なく、同じ穴のむじなである。あなた方にホリエモンや村上ファンドを批判できない。日本の放送局は、本当に選手達の活躍、好成績を見たいのであれば、選手達にとって有利な条件を与えるべきだ。

サッカーは、”にわかサッカー通”が思う程単純なスポーツではない。実に”奥行きが広く深い”ものである。Jリーグの”百年構想”。”スポーツ育成クラブシステム”。”長期的な指導体系”。などなどすべてが順調に育って初めてワールドカップで好成績があげられる。そういうものなのである。

”サッカーを食い物にするものは去れ!”
”サッカーを自分の単なる飯の種にするものは去れ!”

なぜならこうした者どもは本当にはサッカーを愛していないからである。

日本の試合が例え早朝の眠い時間帯にあったとしても、起きて声援を送る。これが本当のサッカーファンである。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-20 10:10 | WC2006

グループG:スイス、トーゴに快勝!

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【スイス-トーゴ戦2-0】
スイス、3大会ぶりの16強に前進 大声援が後押し
トーゴ、1点も奪えず敗退 ごたごた続きで力出せず
試合結果

”サッカーはバカではできない”

という言葉がある通り、お”バカ”なトーゴは、スイスの組織的サッカーに圧倒されて敗退した。

圧倒的にすぐれた身体能力を持ち、10人の”ペレ”がいるようなチームがアフリカのチームの特徴である。だから、トーゴは個人技や個人的能力においてはさすがのスイスをも上回っていた。瞬発力、長身、ダッシュ力、あらゆる面で個人対個人ではスイスを上回っていた。しかし、再三再四のチャンスも単純なプレーに終始し、次の展開が”予測できる”プレーでは、スイスには勝てない。

それと比べると、スイスは堅守と組織的展開力でトーゴを圧倒し、最後は決定力でも上回り、難敵トーゴを退けた。まるで蛇の髪を持つメドゥーサと戦って最後の最後にその首をはねたヘラクレスのようであった。

サッカーの質で言えば、トーゴのサッカーは中学生レベルで、スイスのサッカーは大人のレベルという感じである。つまり、トーゴの選手が、パスをもらう、パスを出す、パスをもらってから出す場所を考える、という感じであったとすれば、スイスはパスをもらう前にどこにパスを出すかを考えながらプレーしているという差があるということである。

トーゴのレベルなら、今のアルゼンチンと試合したら10-0くらいになってしまうかも知れない。その位にサッカーの質が低かった。

アフリカの選手は”戦術”を身につけたら世界一になれる、とこの10数年間ずっと言われて来た。いったいいつになったら戦術を理解できるようになるのか。やはりアフリカ人はバカなのか。同じ人間そういうことはないだろうが、文化的な面の問題がトーゴにはあるようだ。トーゴもはやくガーナのような大人のプレーするチームに変わってもらたいものだ。

いずれにせよ、ワールドカップ大会中に監督と選手が喧嘩したり、まだ勝ちもしないのに報奨金がどうのこうのといって揉めているようでは試合に勝つ事は難しい。”心掛け”の悪いチームが敗退するからだ。この意味では日本代表ももっと心がけを良くしないといけないだろう。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-20 09:09 | WC2006

グループG:韓国決勝Tへ望みつなぐ!

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【フランス-韓国戦1-1】
「格下」の韓国相手にリード守れず 仏に勇姿なし
フランス、韓国と1-1で分け サッカーW杯
試合結果

この一戦、何と言っても凄かったのは、

”大韓民国(テーハミンゴ)”、”大韓民国(テーハミンゴ)”

という、韓国サポーターの”声援”、”応援”であった。

この大声援に守られて、守りに守ったのが、韓国代表だった。比較的早い時間に1点をアンリに決められ、何点取られるのか、とびくびくしていると、粘りに粘り、最後には、かつてのアトランタ・オリンピックの日本代表の”マイアミの奇跡”のように、ラッキーゴールまで決めて同点にしてしまった。

ここに、私は今の韓国人と日本人の”精神性の違い”を見る。要するに、現在の韓国人の方が我々日本人よりずっと真面目で献身的で純粋なのだ。

韓国選手のプレーは、世界レベルで見れば決して上手とはいえない。しかし、見る者を感動させるに足る”一生懸命さ”がある。必死で身体を張って守り、精根尽きるまで走り回る。そして勝敗に無関係にサッカーを愛する気持ちがそこにある。プレーできる喜び、代表に選ばれたことへの感謝。ファンのサポートへの感謝など、サッカーで恵まれた自分たちへの忠実な献身がある。要するに、一言で言えば、韓国選手の方が日本選手たちより”心掛けがよろしい”のである。

これが日本のサッカーとの違いである。私はそう考える。

ブラジルのロナウジーニョもプレーを楽しんでいる。まさに”ロナウジーニョの唄”のように。

日本選手に足りないのは、”良いプレーをして楽しむ気持ち”である。サッカーとは本来、楽しい遊びが進化したものである。ボール遊びを楽しむ。これが本当のサッカーなのだ。韓国にはそれがあった。

日本選手よ、フィールドでサッカーを楽しめ!
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-19 15:41 | WC2006

グループF:ブラジル、オーストラリアに完勝!

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【ブラジル-オーストラリア戦2-0】
16強入りにも爆発力なし、ロナウド不振のブラジル
中盤の圧力と体格生かす ブラジル苦しめた豪州
試合結果

いやー、ブラジルは強い。これが私の率直な感想。おそらく、私の受け取った印象は日本の記者たちのものとは正反対だろう。

ロナウドが”絶不調”なのは、太った体格からスピードのなさ、運動量のなさなどから誰にも明らか。実質的には、10人で戦っていたようなものだ。しかし、そこは”セレソン”の友情、これまでの貢献者のロナウドに最多得点記録更新を目指して一致協力しようという団結姿勢が見て取れた。それに応じるように、ロナウドも絶不調ながらそれなりの活躍を見せた。そういう感じのゲームであった。

そんな中でもロナウジーニョは、少しも無理せず、怪我をしないように、ゲームをコントロールしていた。言わば、”省エネ”戦法。けっして手を抜いているわけではないだろうが、回りの選手を引き立てる役に徹していたようだ。

私がいつも不思議に思うのは、ブラジルがボールを取ると、相手チームもブラジル化するというのか、動きのスピードがブラジルのように”ゆっくり”してしまうことだ。日本代表が比較的ブラジルに相性が良いのは、ブラジルのこの特徴がスピードのない日本に合っているからである。この試合のオーストラリアも日本戦の時のようなスピード感はなかった。

実は、ここにブラジルの強さの秘密がある。これが、”ブラジルの緩急の変化”という戦術である。ある時は歩いているくらいのスピードでパス回しして休み、そこそこ体力が回復すると裏へ速攻を狙う。オーストラリアも知らないうちにそのペースにはまり、いつの間にかやられてしまった。オーストラリアの速攻、パワープレーもスピードがあってこそだが、それを消されたらおしまいである。

確かに、一見オーストラリアにもチャンスがたくさんあったように見えるが、だいたいは、遠目から”打った”のではなく、”打たされた”のである。ブラジルの注文通りの試合にされてしまったのである。この意味では、ブラジルの”完勝”だった。特に、ロナウドが引っ込み、ロビーニョが出た頃から、”カルテット・マジコ”が復活。あっという間に攻勢に転じ、2点目をゲットした。

だから、もちろん、なぜ最初からロビーニョを使わないのか、という考えもあるだろう。しかし、この辺は、監督がちゃんと考えてのことだろうと私は想像している。つまり、あまりにブラジルが強いと思わせるとまずいので、ブラジルはそこそこの調子だとライバル国に思わせ油断させるためのものだろうということである。

次の日本戦では、メンバーを落として主力を休ませて来るだろう。しかし、若い補欠選手の方がずっとうまいというのが、ブラジルの層の厚さなのである。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-19 15:12 | WC2006

グループF:中田の”夏”は終わった!

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【日本-クロアチア戦0-0】
日本、痛い引き分け 決勝T進出厳しく
98年大会より力量落ちる、決定力欠いたクロアチア
試合結果

試合終了。緑の芝生に仰向けに大の字に横たわり、ドイツの青い空を見る中田英寿。”中田の夏は終わった”。

いやー、なんと言ったら良いのかなー。”日本サッカーというものはなかった”というのが、私の正直な感想。結局、この試合で

”中田英寿のワールドカップ人生は終わった。”

これが真実だろう。

まだ可能性がある、最終戦のブラジル戦で勝てば良い、なんて言うのはサッカーの”いろは”も知らない”にわかサッカーファン”の言う事であり、実質的には、クロアチアと日本が敗退した、ということになる。クロアチアは最初のPKをはずしてしまったために敗退が決まったというべきだろう。あれは、川口の好セーブという面もあるが、はずした選手が悪い。

クロアチアは、エースのクラスニッチがフランスのアンリ並みに出来が悪かった。これが日本に幸いした。この試合の柳沢やクラスニッチのような選手を”厄病神”と呼ぶわけだ。両方にお互いに自チームの足を引っ張る厄病神がいたので、引き分けたのだ。もしかつてのシュケルのような選手がクロアチアにいれば、日本は3-0で負けただろう。

柳沢はボールが足につかず、ドリブル突破もボールキープもできず、サンキュウゴールも決められず、なんでこんな選手を使うのか、ジーコの見識を疑う。それほどひどい出来であった。見ていて気の毒になる程、”足に来ていた”。

ここで言う、”足に来ていた”というのは、野球の選手が初めての打席で”緊張のあまり”足ががくがく震えるというように、緊張のあまり足がすくんでうまくボールコントロール出来ない状態のことを意味する。

こういう状態になると、かつてのオフト監督の”ドーハの悲劇”の時の福田(今回、テレビ番組レポーターで参加)のように、自分で自分の足につまずいて転ぶというようなことが起こる。柳沢のプレーは見る者を落胆させるプレーだった。我が家の息子たちもなんでこんな柳沢を使うのか、日本にもっと良い選手いないの?と不思議がっていた。もっともな指摘である。

柳沢の”痛恨のシュートミス”はおそらく性格にもよるが、基本技術をおろそかにしていることの結果だろうと私は見ている。
柳沢:「インサイドでければ違っていたかもしれない。うまくいかなかった」
ふざけるな!と私は言いたい。

あるいは、”私生活の乱れ”のせいだろう。つまり、私生活で”飲酒”しているのだろうという意味である。柳沢の”べたっとした”口元や”でれっとした”目つきには、酒のみの典型的な仕種が出ていて私はまったく好きではない。というのは、そういう習慣は神経系を麻痺させ運動神経を鈍らせるからだ。だから、サッカー選手(やボクサー)は「現役の間は”禁酒禁煙”が必須条件」とされているのである。こうした選手はすぐに老ける。プレーが老けるのが早い。まず、すぐに走れなくなる。そしてボールコントロールが甘くなる。筋力が落ちる。

しかし、柳沢、高原、大久保、小笠原(かつて夜遊び事件を起こした連中や女優やタレント遊びを覚えた連中)は、どうもいつも(毎日)酒を飲んでいるような雰囲気がある。これは早急に禁止すべきことだろうが、こういったことはサッカー以前の問題だが、日本のサッカー選手に欠けているのが、技術うんうん、戦術うんぬんする以前のこういった問題なのである。これは、最近の日本のスポーツマン全体に関わる問題で、サッカーに限らず野球でも何でもそうである。実際、ここ最近の高校野球不祥事の最大の問題は飲酒喫煙なのである。もちろん、”女遊び”もだ。

さて、今後の選手起用の問題は結構面白い問題があるので、ここで議論しておこう。というのは、こういうふうに、未来がだいたい95%が決まってしまった、という場面で、つまり、5%程度の他力本願の予選突破の可能性があるという場合に、最終戦をどうすれば良いのか、という問題である。

こういう場合には、よく高校野球でやるように、白旗を上げあっさり予選敗退を受け入れ、将来のためにこれまで使わなかった選手を使ってみるという方法が1つ。もう1つは、いわゆる”玉砕戦法”で最後まで勝ちにこだわって行くという方法である。

後者は、
「もてる力のすべてをブラジルに」 意気込む日本FW陣
を見れば分かるように、非常に”日本人的メンタリティー”的であり、日本人の心情に合う。

この期に及んでも、柳沢や高原はまだこんなことを言っている。

高原:「持てる力すべてをブラジルにぶつけたい」
柳沢:「もちろん得点も狙うが、ゴールでも反則を受けることでも、チームのためなら何でもやる」

私は、私のいわゆる日本人特有のメンタリティーとは異質の私固有のメンタリティーから、最終戦はまったく別のチームで戦い、将来につなげて欲しいと思っている。それは、中田英寿、中村俊輔を引っ込め、小野を中心としたチームで戦ってみることである。せっかく連れて来た選手全員に良い経験を積ませるべきだと私は考える。フランス大会の時の二の舞いをすべきではない。この時も小野は何分か出場しただけだった。将来に生きるチーム編成すべきである。

そこで私は先発は以下のようにすべきだと思う。

FW:大黒将志(玉田圭司と交代) 巻誠一郎
MF:小野伸二
MF:三都主アレサンドロ(福西崇史と交代) 遠藤保仁 稲本潤一 小笠原満男
DF:中田浩二 坪井慶介 中沢佑二
GK:楢崎正剛(前半)、土肥洋一(後半)

私はワールドユースで準優勝した”小野伸二のチーム”がどこまで通用するかみたいのだ。中田英寿のチームはもう限界だからだ。かつて私が
【301】 中田時代から小野時代到来? 2004/06/02(Wed)
に書いたように、現状では、中田抜きの小野、稲本の中盤がベストであると私は考えている。しかし、ジーコは中田に信頼を置き過ぎた。

果たして最終戦はどうなるか?

おそらく最後まで、「”目先”の勝ちにこだわり将来への”大損”をこく」、のだろう。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-19 13:33 | WC2006

グループE:ガーナ初勝利で大混戦に!

【ガーナ-チェコ戦2-0】
同僚同士でユニホーム交換 ガーナとチェコの2人
試合結果

いやはや、”死のリーグ”はアルゼンチン、オランダのいるグループCかと思い気や、このグループEの方が大混戦の本当の”死のリーグ”となってきた。大激戦グループになった。

世界ランク2位のチェコをガーナが2-0で危な気なく一蹴してしまったから、さあ大変。チェコは、持ち前の組織力と正確なプレーでガーナを苦しめたが、身体能力の高いガーナの選手の”潜在能力”の前に散ったという観あり。1対1の強さ、ドリブルのスピード、トラップからシュートへのスピードの差が試合に出た。

しばらく前(2001年)にガーナはワールドユースで準優勝したことがある。それより前には、U17国際大会で2度の優勝がある。私の記憶では、確かこのうちのどちらかのU17で中田英寿の日本と対戦し、引き分けだったと思う。この世代が順調に成長して現在のガーナ代表の基礎となっている。しかし、このガーナにしても、ワールドカップ初出場なのである。

こういった選手たちの中でMFの背番号8のミカエル・エシアンは、”50億円プレーヤー”であるという。その他ほとんどの選手がヨーロッパで活躍している。したがって、国の英雄であると同時に金銭面でも億万長者となり、自信を持っている。この自信がこのゲームのプレーにも出ていたと私は思う。

ガーナ恐るべし!

今大会のもっとも面白いチームである。

【イタリア-アメリカ戦1-1】
イタリアと米国は1-1の引き分け W杯1次リーグE組
試合結果

この第2試合も激しい”死闘”となった。1次リーグ突破を目指すアメリカと本命イタリアの一騎討ちであった。警告者多数、退場者3人の壮絶な戦いだった。1対1の戦いは、頭突きあり、肘打ちあり、蹴りありのまるでK1のような戦いであった。

イタリアとアメリカってそんなに仲悪かったの?

と思いたくなる程の激しい戦闘、削りあい、であった。

中でも”光っていた”のは、後半途中から出て来たデルピエーロ。セクシー度ナンバー3の男である。しかし、この日はスウェーデンのユングベリ同様のシェイヴドヘッド(坊主頭)。よほどドイツ女性は精力絶倫の”禿げ男”が好きらしい。このデルピエーロのシュートが決まれば、イタリアの勝ちだっただろうがアメリカのゴールキーパーが超ファインセーブ。

一方、アメリカで”光っていた”のはMFのドノバン。テニスの元女王のヒンギスに似た顔である。このドノバンの運動量は物凄かった。

こうしてみると、どうしてアメリカは初戦のチェコ戦でああもふがいなく負けてしまったのか、良く分からない。チェコ戦でも今日のように戦っていればきっとかなりの良いゲームになったはずである。

いずれにせよ、このグループEの最終第3戦目は目が離せない。ガーナ-アメリカ、チェコ-イタリア。負ければ敗退という分かりやすい状況だけに、壮絶な歴史的死闘がくり返されるだろう。

私の個人的想像では、これもドイツが非常に楽なリーグにいることから、最初から用意周到にライバルを消耗させる作戦として組み込まれていたのだろうと思う。

果たして今夜のグループFでは、日本がクロアチアに勝ち、オーストラリアがブラジルに勝ち、混戦に持っていけるだろうか。オーストラリア-ブラジル戦では勝った方が一抜けになるので、3チームの混戦という状況だが、最終戦まで楽しみが残るか、お引き取りいただくことになるか、今夜の試合で決まることになる。

日本チームには、日本サッカー史上歴史に残る”死にものぐるい”の戦いをして欲しいところである。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-18 14:47 | WC2006

グループD:ポルトガル40年ぶりの快進撃!

【ポルトガル-イラン戦2-0】
デコ復帰で快勝 ポルトガル「1次突破」40年ぶり
ポルトガル、40年ぶりの1次リーグ突破 イランに勝利
試合結果

ワールドカップサッカーの1次リーグは、第1戦目が終わった2戦目があたりが一番面白い。それは、日本代表のように思いがけず初戦に負けたチームがリーグの中で上位を目指して、文字どおりの”一生に一度”の決戦をしかけてくるからだ。”がけっぷちに追い込まれた人間の執念”、”リングコーナーに追い詰められたボクサー”、”傷を負ったトラ”のような、無心の反撃が出てくるからである。

今日のこのイランも今の日本と同様に初戦を負けてこの試合に負ければ後がない。そういう試合であった。イランはドイツ・ブンデスリーガで活躍している選手達を中心に優勝候補のポルトガル相手に非常に素晴らしいゲームをしたといえるだろう。

しかし、アル・ダエイを欠き、ハシェミアン1人ではさすがに得点を取るまでには行かなかった。徐々にポルトガルのペースになり、足がとまった後半に中央が空いた位置からとうとうデコにロングシュートを決められた。それからは歴戦の強者のフィーゴを中心にゲームを支配され、痛恨のPK。それを21歳のクリスチャン・ロナウドに決められて試合が決まった。

それにしてもこのクリスチャン・ロナウドは面白い。技を見せようと、良いところを見せようと焦るばかりに中々うまくいかない。結果に結びつかない。しかし、フィーゴから譲ってもらったPKを決めてから、人が変わったかのようにリラックスし、再三再四の左サイド突破を試みた。同じ事の繰り返しだが、自分の役割に徹するというプロの姿勢が見え始めた。これは、ポルトガルにとって大きな収穫だろう。若い選手が大会の中で自信を持ち成長する。これが次の大会に生きるからだ。

かつて、1970年代に当時ワールドカップで優勝した西ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウワー(このドイツ大会の組織委員長)やゲルト・ミュラーやシュワルツェンベックを擁していたバイエルンミュンヘンが日本の国立競技場で日本代表と試合したことがある。私は知人と3人で今でいう朝から会場で待って入るという徹夜組で見に行った。まだ我々は18歳くらいで若かった。

この試合で、後半から左サイドに若い金髪の補欠選手が入り、後半ずっと左サイド突破を繰り返し繰り替えし執拗に狙っていた選手がいた。当時は、1人もくもくとハーフタイムもアップしているこの選手のことは私はまったく名前も知らなかったし、それほどうまいとも思えなかったが、後々理解したところでは、これがまだ若い頃のルンメニゲだったのである。駆け出しの頃のルンメニゲのプレーだったというわけである。このルンメニゲは後に西ドイツの主将へと育って行った。

今日のクリスチャン・ロナウドのプレーはその若き日のルンメニゲを彷佛させるようなプレーであった。おそらく、こういった経験を積み重ねてポルトガルの次世代を引き継いでいくのだろう。

我々日本人が理解しなくてはならない事は、この強豪ポルトガルですら、決勝トーナメント進出するのは、40年ぶり。あのボビー・チャ_ルトン率いるイングランドが初優勝した1966年のイングランド大会で伝説のエウゼビオを擁してこれもアジア初で決勝トーナメント進出した北朝鮮に大逆転勝ちしたポルトガル代表以来のことであるということだ。これほどまでに1次リーグ突破は難しいのである。

今夜の日本一クロアチア戦は、そのイングランド大会で北朝鮮がイタリアとしたような死闘を繰り広げない限り、勝つ事は無理というものなのである。一世一代の”死闘”を期待したいものである。
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# by Kazumoto_Iguchi | 2006-06-18 13:35 | WC2006